サルデーニャ島に行った
前回の記事で書きましたリスボンの旅に引き続き,今回はイタリア・サルデーニャ島での旅行記について書きます.
地獄の旅程
今回の旅のスケジュールはまるで地獄でした.
地獄ポイントその1:ヨーロッパ二往復
前回の記事でリスボンへの旅行記を書きましたが, 今回の旅はそのリスボンの旅終了後からわずか5日後に始まるという旅程でした. 普通であればリスボンで延泊してサルデーニャに行けば値段的にも体力的にも良いのですが, リスボンへの出張が決まったのがサルデーニャへの航空券を買った後だったということ, さらにリスボン帰国後に日本で用事があったということがあり, このような旅程になってしまいました.
地獄ポイントその2:ハード乗り継ぎ
サルデーニャ島へは日本からの直行便は多分ありません.
どこかで乗り継ぎをしなければならないのですが, 私が選んだのはイタリア・ミラノに一旦上陸してから国内便でサルデーニャ島へ移動するという手段でした. これが最悪の選択肢でした. 航空券を買ったときは気が付かなかったのですが,ミラノには空港が2つあります. 片方がマルペンサ空港という国際線でよく使われるもので,もう一方がリナーテ空港という国内線でよく使われるもののようです. そうです,マルペンサ空港到着後に一度空港を出て,リナーテ空港まで移動しなければならなかったのです. この2つの空港は日本で言うところの羽田と成田くらい離れているのですが,アクセシビリティが悪く,特急列車とローカルバスを駆使して行く必要がありました. (両者を繋ぐシャトルバスがあるのですが,到着が深夜だったのでシャトルバスは走っていませんでした.) しかも,ミラノで十数時間程待ちぼうけというスケジュール.
航空券を買った後は旅程は変えられないので,リナーテ空港で待ちぼうけする作戦を取りました. マルペンサからの道中で,バスチケットの券売機が壊れてるなどのトラブルに遭ったりしましたが,無事にリナーテ空港に到着. この時すでにイタリアは夜の0時過ぎ. まあ夜通し過ごせるカフェくらいあるだろうと思いきや……
なんだこのショボイ空港は
店一つ空いていないし,カチカチのベンチしかありませんでした. 寝ることも出来ないし,次の学会発表の資料を作りながら朝の9時まで起きて過ごしました.
尚,SIMカードはマルペンサ空港で購入しました. (多分リナーテ空港にはショップがなかったと思います.) ポルトガルと同じくボーダフォンのSIMを購入しましたが,ポルトガルほど安くありませんでした. やはりポルトガルは物価が比較的低かったようです.
そしてサルデーニャ島へ
サルデーニャ島についてからはバス一本でホテルまで行けました. チェックインより早い時間に到着しましたが,ホテルの方が親切に部屋を用意してくれました.
こちらが宿泊した部屋のベッド. 4つ星のホテルで日本のビジネスホテルより安いくらいの値段でした.
到着した日は雨だったのですが, 晴れた日は空がきれいでとても気持ちが良かったです.
海沿いにいたので,きれいな夕焼けも見られました. ちゃんと調べてはいないのですが,かつてこの辺りは要塞的な役割があったようで, 大砲や投石機が置かれていました.
鍾乳洞もありました.
サルデーニャ飯
とにかくトマト味でした. またムール貝とアサリが大量に入っていました. 典型的なイタリアンだったと思います.
オシャレな前菜. タコスミで「ノ」と書かれています.
パスタ. 1枚目はオーソドックスな貝とトマトのパスタ. 2枚目はタコとタコスミのパスタだったと思います. エグかった.
ピザ. この辺りではピザが安いです. 安いものでは10ユーロを切ります. 周りを見ると1枚を1人で食べるのが普通のようでしたが,多すぎます.
リゾット. 1枚目はレストランのおじさんが「いっぱい食べるやろ?」と気を利かせて,2人前で持ってきました. 小さな地獄でした.
ズッペ(スープ). 体積の殆どが貝殻なので量は大したことはないです. 非常に食べづらい…….
芋虫みたいな見た目ですが,パスタです.
ウサギです. 鶏肉みたいな味と食感でしたね.
帰りは
帰りの旅程も行きと似たようなもので,マルペンサ空港で十数時間ほどまちぼうけプランでした. 行きで散々な目にあったので,帰りはマルペンサ空港の近くにあるホテルを急遽予約しました. このホテルに至るまでのバスで,突然喧嘩が勃発して降りたいバス停で降りられなかったというトラブルに遭いました.
ちなみに,このホテルの予約をサルデーニャ島到着すぐに行ったのですが,このときクレジットカードの限度額を突破しました. 前回のリスボン旅行で利用可能額のほとんどを使い切っていたようです. 旅行中の支払いのほとんどは同行者に払っていただきました.
こちらがマルペンサ空港の近くにあるホテルの部屋です. このホテルが控えめに言って最高の部屋でした. リスボンの5つ星よりもキレイなのに値段が3分の1でした.
最後のホテルで体力を回復し,飛行機で日本に帰国してこの旅は終わりました. 散々な旅でしたが,これを教訓に次の旅をより良いものにしたいと思います.